小児ぜんそく

監修:兵庫県立尼崎総合医療センター 院長 平家俊男先生

治療や心がけること

①薬の服用

アレルギー反応により作り出された体に害のある化学伝達物質(ロイコトリエン)を抑える薬を飲ませます。子ども用に甘く飲みやすい顆粒になっており、水に溶かせて飲ませましょう。体重・年齢・症状によって用量が変わるため、医師や薬剤師の指示通りに服用させることを心がけましょう。

②ぜんそく発作に強い体づくり

日々、
▽薄着の習慣
▽早寝早起き
▽外遊び
▽乾布まさつ

などで体を鍛えましょう。

③発作時の対処

●基本的な対処法

  • 発作が出たら衣服はゆるめ、えりもとを広く開けて楽な姿勢にしてあげましょう。座布団などを背もたれにして座らせると咳が出やすくなります。
  • 息がしにくくなっているので「ゆっくり息を吐けば吸えるからね」と声をかけてあげましょう。
  • また時期をみて痰を出させるために軽くとんとんと背中を叩いて咳をさせましょう。
  • 赤ちゃんは縦抱きをすると楽になります。

●小発作の対処法

お茶を3杯、30分ほどかけて飲ませ、ゆっくりと腹式呼吸と痰出しをします。頓服薬・吸入薬を使用します。必ず指示された用量を守りましょう。量が多すぎると副作用を引き起こすおそれがあります。

  1. お茶飲み⇒腹式呼吸⇒痰出し:お茶を3杯、30分ほどかけて飲ませ、ゆっくり腹式呼吸と痰出しをします。
  2. 頓服薬・吸入薬:発作時に使用します。必ず指示された量を守ってください。量が多すぎると副作用を引き起こすおそれがあります。

●中発作の対処法

頓服薬・吸入薬を使用します。必ず指示された用量を守りましょう。それでも陥没呼吸(ぺこぺこと胸がへこむ呼吸)が治まらなければ、すぐに病院で受診してください。

1. 頓服薬・吸入薬
指示された量を守って使用します。胸がぺこぺこへこむ呼吸(呼吸困難の兆候)が治まらなければすぐに病院で受診してください。

2. 発作後の受診
発作が治まっても、数時間後~半日ほどして発作が出ることがあります。その時は必ず受診してください。

●大発作の対処法

すぐに病院で受診しましょう。唇が青くなり、冷や汗をかいてうめき声を上げるようになると酸素不足になっています。大変危険な状態です。こういった緊急の事態に備えて服用しているおくすり名などをメモにして用意しておきましょう。

④保護者の小児ぜんそくへの理解

お子さんの喘息発作をうまくコントロールするためにも、病気をしっかりと理解し、お子さんとともに治療に参加してください。子どもの『気管支ぜんそく』は思春期を越えたあたりから治ることが多い病気です。しかし、発作は子どもにとってとてもつらいものであり、またきちんと治療しなければぜんそくの症状は重くなり、治らないケースもあるのです。ぜんそく発作を上手にコントロールして子どもが元気に日常生活を送れるようにするために、またご家族の方の肉体的、精神的負担を減らすためにも、きちんと治療することをお薦めします。そのためには、保護者の方に、ぜんそくという病気をきちんと理解していただき、お子さんとともに治療に参加していただくことが肝要です。