糖尿病はブドウ糖の量が多い(=血糖値が高い)状態が続く病気です。食べ物に含まれる炭水化物は、消化されてブドウ糖になります。ブドウ糖は血液によって運ばれ、筋肉・肝臓・脂肪に取り込まれてエネルギー源として利用されたり蓄えられたりします。このブドウ糖の取り込みに必要な物質がすい臓から分泌されるインスリンです。血液中のブドウ糖は、筋肉などに取り込まれることで減るので、インスリンがうまく働かない状態が続くと、血糖値が慢性的に高くなり、糖尿病になってしまいます。インスリンの障害には、
①インスリンが十分に分泌されないタイプ(分泌障害)
②分泌されてもその働きが十分でないタイプ(作用障害)
のふたつがあります。インスリン分泌障害の原因は遺伝的な要素が大きく、インスリン作用障害の原因は食生活の乱れや運動不足、ストレスなどの環境的な要素が大きいと考えられています。血糖値が慢性的に高い状態は、血管に悪い影響を及ぼしてさまざまな病気を引き起こします。そうならないためには食生活の見直し、運動の習慣化が大事です。
食事によって血糖値が上がると