糖尿病

監修:東京大学大学院医学系研究科 糖尿病・生活習慣病予防講座 特任教授 門脇孝先生

治療や心がけること

糖尿病では自覚症状がほとんどないため、日頃から定期的に血糖値やHbA1c※を測定することが重要です。
その上で、治療をして血糖のコントロールができていれば糖尿病は決して怖い病気ではありません。
健康な人と同じように生活をおくるためにも、医師の指示を守り、血糖コントロールをきちんと行いましょう。

血糖コントロール目標

治療や心がけること(糖尿病)1

※HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
赤血球の一成分であるヘモグロビンがブドウ糖と結合したもので、過去1~2ヵ月の血糖値の状態がおおよそどうであったかを知ることができます。また、血糖値と違って食事の影響を受けません。

糖尿病治療ガイド(日本糖尿病学会編・著 2020-2021) を参考に作成

糖尿病治療には次の三本柱があります。
①食事の改善
特別なメニューがあるわけではありません。バランスのよい食事を1日3食摂ることが基本です。
②運動の習慣化
歩行や自転車、水泳など、全身を使う運動をなるべく毎日続けましょう。
③薬の使用
食事療法、運動療法だけでは血糖値が正常に近づかない場合に、薬を用いた治療を行います。