糖尿病性神経障害

監修:東京都済生会中央病院 顧問 松岡健平先生

症状は?

糖尿病の合併症として末梢神経が壊れ始めると比較的早期に、
▽安静時によく足がつる
▽手足がしびれる、痛む
▽皮膚の表面に虫がはっているように感じる
▽手や足先がやたらにほてったり冷たく感じたりする

といった症状がみられることがあります。

症状は?(糖尿病性神経障害)
 

そのまま適切な治療をしないでいると、
▽足の小さなケガやヤケドを気付かず放置したために潰瘍となり、壊疽(えそ)を起こして切断に至る
▽低血糖になっていることに気付かず、突然意識を失う
▽立ちくらみがする
▽心臓に異常があっても胸の痛みなどを感じにくいため、動き回ってしまい心臓の発作を起こしてしまう(無痛性心筋梗塞)

など重大な事態の原因が起こることがあります。

症状は?(糖尿病性神経障害)2
症状は?(糖尿病性神経障害)3

※神経障害が進行したときの症状についての一般的な話です。 必ずしもこのような経過をたどるとは限りません。

 

このほか糖尿病性神経障害の症状として、
外眼筋麻痺、顔面神経麻痺、胃無力症、足の潰瘍、下痢・便秘、排尿困難、ED(勃起不全)などもあります。
ただし、これらの症状は一般的なことで、必ずそうなるというものではありません。
また糖尿病以外の病気のために末梢神経が傷んでいる可能性もあるので、医師の診察、診断をきちんと受けることは重要です。

中年以降の患者さんへ

●首や腰の骨を傷めたことはありませんか。
●膝や足首に異常はありませんか。
●骨粗鬆症といわれたことはありませんか。
●動脈硬化といわれたことはありませんか。
●脳卒中にかかったことはありませんか。
医師はこれら糖尿病以外の病気のために神経が傷んでいるのではないかどうか慎重に診察し、その上で糖尿病が原因で症状が起こっている否かを判断します。

症状は?(糖尿病性神経障害)4

※神経障害が進行したときの症状についての一般的な話です。 必ずしもこのような経過をたどるとは限りません。