慢性腎臓病(CKD)が進行するとどうなるの
ろ過装置である糸球体が機能しなくなると、機能しなくなった糸球体に流入していた血液を残った糸球体で代償的にろ過しようとして、過剰な負荷がかかってしまいます。
過剰な負荷がかかった糸球体はダメージを受けて腎機能の低下が早まる可能性があります。
腎臓が悪くなると、下記の症状が現れる可能性があります。
末期腎不全のリスク
- 腎不全になると食事の内容や水分などを厳しく制限する必要があります。
- 体液のバランスがとれなくなり、心不全や肺水腫を起こし、息切れや呼吸困難が出現しやすくなります。
- 透析療法や腎臓移植を行わなければいけなくなる可能性があります。
末期腎不全のリスク
- 慢性腎臓病(CKD)があると、脳卒中や心筋梗塞、心不全などの心血管病の発症率が高くなります。
慢性腎臓病(CKD)の有無別にみた心血管病の累積発症率
試験概要:脳卒中あるいは心筋梗塞の既往歴を有するものを除いた40歳以上2,634名を12年間前向きに追跡した成績より、CKD有無別に心血管病累積発症率を求めた。
(二宮利治ら、「久山町研究からみた慢性腎臓病」、綜合臨牀 2006.4、Vol.55、No4、1248-1254より引用)