
メタボ改善にはよい生活習慣を身につけることが大切
メタボとは、メタボのリスク
メタボの改善には野菜摂取が役立ちます。
メタボリックシンドロームは、おなかの内臓のまわりに脂肪がたまる内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうちいずれか 2つ以上をあわせもった状態で、それぞれが重複した場合は命にかかわる病気を招くこともあります。
ただし、食べ過ぎや運動不足など、悪い生活習慣の積み重ねが原因となって起こるため、生活習慣の改善によって、予防・改善できます。
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メタボリックシンドロームの診断基準を確認してみましょう。
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メタボは予備軍も含めて
- 男性:2人に1人
- 女性:5人に1人
の割合でいると言われています*1。
メタボを改善するには体重の3~5%を減らすとよいと言われ、腹囲や体型だけでなく、血糖や血圧などの検査数値の改善効果がみられています*2。
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運動を行う、摂取エネルギーを抑えるなどの生活習慣を改善することがポイントとなります。
野菜は、人体の機能を正常に保つために必要なビタミン、臓器や細胞の活動をサポートするミネラル、腸内環境を整える食物繊維を多く含むことから、メタボ対策にとって頼もしい食材と考えられます。
野菜摂取のメリット*3
- 食物繊維:野菜に含まれる食物繊維は、腸内環境を整え、便通を良くする効果があります。また、脂質や糖などを吸着して体内から排出してくれる働きがあるため、肥満やメタボの指標にもなる高血圧など生活習慣病の予防・改善にも効果が期待できます。
- ビタミンとミネラル:野菜にはビタミンCやカリウムなどの重要なビタミンやミネラルが含まれており、これらが体の代謝を助け、免疫力を高めます。
- 低エネルギー:野菜は低脂肪、低エネルギーでありながら「かさ」が多いことから、満腹感を与えてくれます。
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おすすめの野菜
- ブロッコリーやキャベツ:動脈硬化や、心臓病や脳卒中などの心血管疾患の進行を予防するために、ブロッコリー・キャベツ・芽キャベツなどのアブラナ科の野菜が有用である可能性があることが、報告されています*4。
- トマト:抗酸化作用のあるリコピンが豊富です*5。またリコピンにはコレステロール対策が期待できます*6。
- しそやパセリ:野菜の中でもしそやパセリは食物繊維が豊富です。
- きのこ類:きのこ類は比較的食物繊維が豊富ですが、特に椎茸、しめじ、まいたけ、えのきは特に食物繊維の含量が豊富です*7。
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- 出典
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- e-ヘルスネット 生活習慣病予防 生活習慣病予防 メタボリックシンドローム(メタボ)とは?(厚生労働省)
(https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/metabolic/m-01-001)を加工して作成 - e-ヘルスネット 生活習慣病予防 生活習慣病予防 メタボリックシンドロームの診断基準(厚生労働省)
(https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/metabolic/m-01-003)を加工して作成 - *1 令和元年国民健康・栄養調査 メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の状況(厚生労働省)
(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou06/pdf/01-kekka.pdf) - *2 厚生労働科学研究成果データベース 生活習慣病予防活動・疾病管理による健康指標に及ぼす影響と医療費適正化効果に関する研究
(https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/19727) - *3 e-ヘルスネット 栄養・食生活 賢く食べるためのコツ 野菜、食べていますか?(厚生労働省)
(https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/food/e-03-015)を加工して作成 - *4 British Journal of Nutrition (2021), 125, 337–345
- *5 一重項酸素消去能での比較 Ouchi A. et al.,J. Agric. Food Chem., 58, 9967-9978 (2010)
- *6 Oshima S et al., J Agric. Food Chem., 44, 2306-2309(1996)
- *7 「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」(文部科学省)
(https://www.mext.go.jp/content/20201225-mxt_kagsei-mext_01110_011.pdf)を加工して作成
- e-ヘルスネット 生活習慣病予防 生活習慣病予防 メタボリックシンドローム(メタボ)とは?(厚生労働省)
(2025年5月作成)