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オンジェンティス錠

オンジェンティス錠の働き

オンジェンティス錠は、パーキンソン病の症状の日内変動(ウェアリングオフ現象)を緩和するためのお薬です。

パーキンソン病の症状の日内変動(ウェアリングオフ現象)とは、治療を続けるうちに、1日のなかでレボドパの効果が感じられない時間(オフ時間)があらわれることです。オフ時間にはパーキンソン病のさまざまな症状があらわれます。

パーキンソン病の治療には、おもにレボドパを含むお薬が使われます。
レボドパは、脳のなかでドパミンになり、パーキンソン病で不足しているドパミンを補います。しかし、レボドパはすぐに分解されてしまうため、十分な量が脳にとどかず、脳のなかのドパミンを十分に増やせないことがあります。

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レボドパが分解されて、ドパミンが十分に増えない

レボドパが分解されて、ドパミンが十分に増えない

オンジェンティス錠は、レボドパを分解する酵素「COMT(コムト)」のはたらきをおさえて、より多くのレボドパを脳にとどけることで、ドパミンを増やします。
つまり、オンジェンティス錠は、レボドパの効果を高めて、日内変動(ウェアリングオフ現象)を緩和します。

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オンジェンティスが、レボドパの分解をおさえ、ドパミンが増える

オンジェンティス錠が、レボドパの分解をおさえ、ドパミンが増える

(2023年11月作成)