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変形性股関節症の症状

股関節の軟骨がすり減って、股関節に変形や痛みが出るのが「変形性股関節症」です。

変形性股関節症って、どんな疾患?

変形性股関節症の症状と進み方

股関節のクッションのような役割をする軟骨がすり減ると、関節の変形や炎症を引き起こし、痛みが生じるようになります。一度すり減った軟骨は、元には戻りません。症状が進行すると「立つ」「歩く」といった日常生活にも影響が出てきます。

初期

症状

  • 股関節のこわばりや違和感。
  • 立ち上がるときや、歩きはじめにあしのつけ根が痛む。
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立ち上がるときに脚のつけ根が痛む女性

関節

  • 関節軟骨が少しすり減っている。
  • 大腿骨頭だいたいこつとうと骨盤のすき間に狭いところが出てくる。
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大腿骨頭と骨盤の隙間に狭いところが出てくる

中期

症状

  • 歩行時や動作中に頻繁に痛みを感じる。
  • 靴下履き、正座や和式トイレが困難に。
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靴下履きが困難になる男性

関節

  • 関節軟骨がかなりすり減っている。
  • 大腿骨頭だいたいこつとうと骨盤のすき間が狭くなり、骨の一部が直接ぶつかる。
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大腿骨頭と骨盤のすき間が狭くなり、骨の一部が直接ぶつかる

末期

症状

  • あしのつけ根が伸びない。
  • ひざが外側を向く。
  • 左右のあしの長さに差が出ることも。
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ひざが外側を向く

関節

  • 関節軟骨がほぼなくなり、大腿骨頭だいたいこつとうと骨盤のすき間が消失。
  • 骨と骨が直接ぶつかる。
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大腿骨頭と骨盤のすき間が消失

監修:獨協医科大学 埼玉医療センター 整形外科

主任教授 神野 哲也 先生

(2023年11月作成)