保存療法では症状が改善されず、日常生活に支障をきたす場合には、手術を検討します。
どんな手術療法があるの ?
人工股関節置換術
傷んだ関節を人工股関節に置き換える
股関節の変形が大きくなった場合に、人工股関節に置き換える手術です。
術後は可動域が広がり、痛みもほぼなくなることが特徴です。
骨切り術
骨を切って形を矯正する
骨の一部を切って股関節の形を矯正します。
自分の関節を残すので、術後は活動的な生活を取り戻すことができます。
骨がつくまでには時間がかかり、退院後もリハビリが必要です。
関節鏡視下手術
股関節の中に内視鏡を入れて行う
股関節周辺に1cmほどの孔をあけ、関節鏡(内視鏡)や器具を挿入して行う手術です。
からだへの負担が比較的軽く、高齢者や持病のある方にも受けやすい手術です。
ただし、関節の形を大きく変える手術ではないため、病気の進行によっては、再手術が必要になる場合もあります。
監修:獨協医科大学 埼玉医療センター 整形外科
主任教授 神野 哲也 先生