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薬物療法

痛みをやわらげたり、炎症を抑えたりするために薬物療法を行います。

どんなお薬があるの?①

外用薬

炎症を抑える塗り薬や貼り薬を使用します。
痛みが強いときには坐薬を用いることもあります。

塗り薬、貼り薬の特徴

  • 手軽に使える
  • まれに、皮膚のかぶれやかゆみが起こることがある
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塗り薬

坐薬の特徴

  • 即効性がある
  • 強い痛みに効果的
  • 慣れないと挿入しにくい
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座薬

内服薬

炎症を抑える作用のある非ステロイド性消炎鎮痛薬が最もよく使われます。
ただし根本治療ではなく、副作用の懸念もありますので、痛みが軽くなったら使用を中止します。

内服薬の特徴

  • 手軽に使える
  • 胃腸薬を併用する場合もある
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内服薬

ひざの水を抜くと癖になる?

ひざの炎症が強い場合は、関節液が過剰に分泌され、ひざに水がたまってきます。「ひざの水を抜くと水がたまりやすくなり癖になる」とよく耳にしますが、これは医学的には誤りです。水を抜くからたまるのではなく、ひざの炎症が続いているからたまるのです。

日本臨床整形外科学会

健康相談(ヴァーチャルクリニック):膝関節「変形性膝関節症」

https://jcoa.gr.jp/wp-content/uploads/2021/03/koa.pdf(閲覧日:2023年6月9日)

どんなお薬があるの?②

関節内注射

関節機能改善剤注射

ヒアルロン酸は関節内にある関節液に含まれている成分で、関節の動きをスムーズにする潤滑油じゅんかつゆのような働きがあります。関節機能改善剤を関節内注射することで、減少したヒアルロン酸を補い、ひざ関節の動きを滑らかにすることが期待できます。ヒアルロン酸と痛みをとったり、炎症をしずめたりする非ステロイド性消炎鎮痛薬が一緒になったタイプもあります。

関節機能改善剤の特徴

  • 関節液の働きを正常に近づける
  • ひざの痛みや炎症を軽減
  • ひざの動きが滑らかになる
  • 1週間に1回投与するタイプや4週間に1回投与するタイプなど

ステロイド製剤注射

炎症や痛みが激しく、内服薬の効果が不十分な場合や、関節局所に炎症症状があるために日常生活に支障が生じている場合に用いられます。比較的短期的に痛みや症状をやわらげます。

ステロイド製剤の特徴

  • 強い痛みを軽減
  • 炎症を抑える
図1:関節内注射
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股関節の動きが滑らかになる

八木貴史 著. よくわかる最新医学 変形性ひざ関節症. 2017;主婦の友社,89〜91

各社製品添付文書

柳本 繁 著. スーパー図解変形性股関節症・膝関節症. 2014;法研,62〜63

監修:高知大学医学部 整形外科

教授 池内 昌彦 先生

(2023年11月作成)