パーキンソン病

監修:福岡大学 医学部 脳神経内科 教授 坪井 義夫 先生

パーキンソン病って?

パーキンソン病は、ドパミンという物質が足りなくなることで起こる病気です。ドパミンが不足すると、脳からの命令が伝わりにくくなるため、体の動きが悪くなったり、自律神経や精神面にも影響が及んだりします。ドパミンが不足する原因は、ドパミンを作る脳の神経細胞が徐々に少なくなっていくことです。加齢によって、この神経細胞が少なくなることが知られていますが、理由はそれ以外にもあると考えられています。しかし、その詳しい理由は、まだよくわかっていません。

ドパミンとパーキンソン病

ドパミンとパーキンソン病

ドパミンは脳のさまざまなところに命令を伝えています。

健康な人
脳の指令が伝わっている

健康な人

パーキンソン病の場合
脳の指令がうまく伝わらなくなる

パーキンソン病の場合

参考)山本光利 編.GP・レジデントのためのパーキンソン病テキストブック. アルタ出版, 2012, pp30-39, 40-47.