パーキンソン病では、患者さんそれぞれの症状などに合わせて薬が処方されます。薬の作用、飲み方を理解し、毎日、正しく服用を続けることが大切です。
レボドパ・DCI配合剤*など
レボドパ(主に脳内でドパミンに変わる物質)を補充します。
ドパミンアゴニスト
ドパミンに似た作用を持つ物質で、ドパミン受容体を刺激します。
COMT阻害薬
レボドパの分解を抑えます。
MAO-B阻害薬
ドパミンの分解を抑えます。
その他
- ドパミン遊離促進薬
ドパミン放出を促します。 - 抗コリン薬
アセチルコリン(神経伝達物質)の働きを抑え、ドパミンとのバランスを整えます。 - レボドパ賦活薬
ドパミン合成を増やします。 - アデノシンA2A受容体拮抗薬
アデノシン(神経伝達物質)の働きを抑え、ドパミンとのバランスを整えます。
*レボドパ・ドパ脱炭酸酵素阻害剤(DCI)配合剤は、「レボドパとカルビドパ水和物の配合剤」、「レボドパとベンセラジド塩酸塩の配合剤」のことです。
山本光利 編.レジデントのためのパーキンソン病ハンドブック.中外医学社, 2014, pp93-100,101-107.