パーキンソン病は治療期間が長くなると、薬が効きづらくなり、ウェアリングオフやジスキネジアなどの症状(運動合併症)などがあらわれることがあります。
ウェアリングオフ(症状の日内変動)
パーキンソン病は治療が長くなるにつれて、薬の効いている時間が短くなり、次の薬を飲む前に薬が切れることがあります。このように、薬の効く時間が短くなる現象をウェアリングオフと呼びます。こうした変化のあらわれる症状の種類や、変化のパターンには患者さんごとに個人差があります。
ウェアリングオフは薬の飲み方や回数を工夫したり、他の薬を追加するなど対処できることもあるので、すぐに主治医へ相談してください。
ジスキネジア(不随意運動)
薬が効きすぎていると、自分の意思にかかわらず手足や頭、口が動いたりすることがあります。また、進行すると、頻度は少ないですが、薬の効きはじめや切れはじめにもあらわれることがあります。
ジスキネジアは薬の種類や用量の調節で改善することがあるので、すぐに主治医へ相談してください。
ジスキネジアは薬の種類や用量の調節で改善することがあるので、すぐに主治医へ相談してください。
山本光利 編.GP・レジデントのためのパーキンソン病テキストブック. アルタ出版, 2012, pp154-161,162-170.