患者さんが納得してパーキンソン病治療を続けていくには、主治医との情報共有が重要です。しかし限られた診察時間の中では、病気の情報をもれなく主治医に伝えることが難しい場合があります。ぜひここでご紹介する症状日誌を活用して、治療に重要な症状の変化を主治医に伝える手助けとしましょう。
パーキンソン病症状日誌とは
次回来院日の3日前から、3日間つけましょう。受診時に持参すれば、主治医とのコミュニケーションに役立ちます。
症状日誌のつけ方
- ①「薬(レボドパ製剤)を飲んだ時間」、「布団からでた時間」、「布団に入った時間」を記入します。昼寝についてもその都度記入します。
- ②起きている時間帯について、30分ごとに、「体が勝手にくねくね動いてつらい時間」、「体が勝手にくねくね動くけどつらくない時間」、「体がスムーズに動く時間」、「体が動きにくい時間」のいずれか当てはまるものにチェックします。
「体が勝手にくねくね動く」のはジスキネジア、「体が動きにくい」のはウェアリングオフの症状のあらわれです。 - ③主治医に相談したいこと、気になることなどがあれば、備考欄に記入します。
パーキンソン病症状日誌 監修:
弘前大学大学院 医学研究科 脳神経内科学講座
教授 冨山 誠彦 先生