リハビリテーションはお薬と並ぶ治療の両輪
パーキンソン病は、体の動きが徐々に悪くなってゆく病気で、動きが遅く、小さくなる症状(運動緩慢・無動)や身体のバランスが悪くなる症状(姿勢保持障害)などが現れます。そのため、体を動かすのがおっくうになって運動量が減り、筋力が低下し関節も固くなり、体力も落ちてきます。その結果、少し体を動かすだけで疲れたり、転倒の恐れが出てきたりします。
体の動きが悪くなる症状は、主にお薬で治療しますが、毎日の生活にリハビリテーションを取り入れることで、筋力の低下などを予防することができ、よりよい治療効果が期待できます。また、体を動かすことは楽しく気分転換にもなるため、患者さん本人が積極的に取り組めることもリハビリテーションのよい点です。
パーキンソン病では気分の落ち込みや認知機能の低下がみられることもありますが、リハビリテーションによって気分や認知機能によい影響を与えることもできます。このため、リハビリテーションはお薬と並ぶ治療の両輪であるといわれています。
リハビリテーションの目的は幅広く、体力や筋力の維持、歩行や姿勢の障害の改善、飲み込み(嚥下)の改善、呼吸や発声のトレーニングのために行われます。
リハビリテーションは、病院やデイケアなどの施設でも行われていますが、ご家庭で簡単な運動をすることにより、よりよい効果が期待できます。ご家庭でリハビリテーションを始める前には、主治医の先生とよくご相談ください。
リハビリテーションで気を付けること
気を付けていただきたいことと心構え
まず、リハビリテーションを始める前に、主治医と相談して、心臓や背骨、膝などに障害がないかをご確認ください。立ちくらみにも注意してください。
リハビリテーションは、ご自分に合った種類を選んで、以下のことに注意して行いましょう。
家庭でできる!パーキンソン病患者さんのためのリハビリテーション
パーキンソン患者さんのための家庭でできるリハビリテーションを動画でご覧いただけます。
動画の内容は、冊子(PDF)でもご覧いただけます。
▪️冊子(PDF)
▪️動画
以下、各チャプターごとに動画をご覧いただけます。