パーキンソン病はふるえる、動きにくいなどの運動症状があらわれてから診断されますが、それ以前から、自律神経症状や精神症状などの非運動症状があらわれていることがわかってきました。また、病気が進むにつれてあらわれる症状もあります。患者さんによって、症状および症状があらわれる時期は異なります。
おもな運動症状
- ●手や足がふるえる
- ふるえは片側の手や足から始まることが多く、何かを持つなど、動いているときはふるえが止まる特徴があります。
- ●動作が遅くなる・少なくなる
- 立つ、歩く、着替える、食べる、寝返りをうつなど、いろいろな動作が遅くなったり、体の動きが少なくなったりします。
- ●筋肉がこわばる
- 筋肉が固くなってスムーズに動かしにくい、顔の表情がこわばって表情がなくなったりします。
- ●体のバランスが悪くなる
- 体のバランスがうまくとれなくなり、転びやすくなります。
その他にもみられる症状
- ●声が出しにくい
- ●食べ物が飲み込みにくい
- ●手書きの文字が小さくなる
- ●同時に2つの作業が進めにくい
- ●歩こうとすると足がすくむ
おもな非運動症状
参考)山本光利 編.GP・レジデントのためのパーキンソン病テキストブック. アルタ出版, 2012, pp85-92, 94-100.