「まずは知っておきたい!」 心不全とは、心臓のポンプ機能が低下した状態
心不全とはこんな状態
「心不全」とは、心臓のポンプ機能が低下した状態のことで、慢性的かつ長期的な疾患であり、時間の経過とともに悪化します。
心不全を悪化させないように生活習慣に気をつけて、症状とうまく付き合っていくことが大切です。
心不全とは、心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気です1)。
- 日本循環器学会/日本心不全学会合同ガイドライン:2021年JCS/JHFSガイドライン フォーカスアップデート版 急性・慢性心不全診療 2021年9月10日更新(2023年9月参照)
心不全の発症
心不全は、心臓の大切な2つの役割が果たせなくなることで発症します。
全身に必要な血液を送り出せなくなることを「収縮不全」、全身に送り出した血液が受け取れなくなることを「拡張不全」と呼んでいます。
症状が急激に悪化する状態を「急性心不全」と呼び、ふだんは特に症状がなくても無理をした時などに症状が悪化する状態を「慢性心不全」と呼んでいます。
高血圧、心筋梗塞、心筋症、弁膜症など、様々な原因で心臓のポンプ機能が低下します。心機能の低下は心臓の大切な役割を失わせてしまうため、全身に水分がたまり、「息切れ」「むくみ」といった症状があらわれます。
日本心不全学会『心不全手帳』(2022年10月 第3版)
一般社団法人 日本循環器学会「一般のみなさまへ 心不全」
https://www.j-circ.or.jp/sikkanpg/case/case2/(2023年9月参照)
小室一成:よくわかる最新医学「心不全」, 主婦の友社, 2021, pp10-17.
佐藤直樹(監修):心不全がわかる本「命を守るためにできること」, 講談社, 2022, pp28-33.