心不全の原因と併存疾患
心不全とは、病名ではなく「状態」です
心不全は、心臓の様々な病気によって引き起こされる状態です。心臓の筋肉を養っている血管(冠動脈)が詰まってしまう心筋梗塞や狭心症、動脈硬化や塩分の摂り過ぎなどが原因の高血圧、心臓には血液の逆流を防ぐための弁が4つありますが、その弁が障害される弁膜症、心臓の筋肉に異常が起こる心筋症、心拍のリズムが異常になる不整脈、先天的な心臓の病気など、様々な疾患が心不全の原因となります(図1)。
心不全は、このような原因で悪化することがあります
心不全を悪化させる主な原因(図2)は、
- 服薬・通院の中断
- 塩分・水分の摂り過ぎ
- 喫煙、過度の飲酒
- 過労、ストレス、不眠
- 血圧の上昇
- 感染症(かぜやインフルエンザなどによる肺炎)
- 不整脈(脈の乱れ)
- 貧血 などです。
慢性心不全の治療で大切なこと
心不全の治療では、医師または薬剤師の指示通りにお薬を服用することがとても大切です。
症状が落ち着いていても、自分の判断で勝手にお薬の服用を中止しないでください。
心不全の治療では、医師または薬剤師の指示通りにお薬を服用することがとても大切です。
症状が落ち着いていても、自分の判断で勝手にお薬の服用を中止しないでください。
- 日本心不全学会『心不全手帳』(2022年10月 第3版)
- 一般社団法人 日本循環器学会「一般のみなさまへ 心不全」https://www.j-circ.or.jp/sikkanpg/case/case2/(2023年9月参照) を参考に作成