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薬物治療をはじめたら

心不全とうまく付き合っていきましょう

薬物治療中のポイント

心不全の治療では、医師または薬剤師の指示通りにお薬を服用することがとても大切です。症状が落ち着いていても、自分の判断で勝手にお薬の服用を中止しないでください。

お薬は指示通りに飲む

  • 副作用やいつもと違う症状(物忘れ、食欲低下、めまいなど)があれば、必ず主治医に伝えましょう。
  • お薬を勝手に中止すると心不全は悪くなりますので、症状がよくなってもお薬は必ず続けましょう。
  • 心不全のお薬と他のお薬との飲み合わせは大切です。サプリメントや他の病気でお薬をもらったら主治医に伝えましょう。

飲み忘れが多い時は医師・薬剤師に相談する

  • 飲めなかったこと、中断したことを遠慮なく主治医や薬剤師に伝えましょう。
  • 服薬カレンダー、ピルケースを利用するのも効果的です。一包化などについても主治医や薬剤師に相談してみましょう。

お薬手帳と心不全手帳(お持ちの場合)は一緒に持ち歩く(災害時も忘れずに)

  • 家でも財布、携帯電話とともに常に一緒にしておきましょう。
  • 他の医療機関に行った時も必ず見せるようにしましょう。
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お薬、お薬手帳の管理

こんなことにも気をつけて

健康のために服用しているサプリメントや心不全以外の病気の治療で服用しているお薬が、心不全を悪化させることがあります。

サプリメントや鎮痛消炎薬、不整脈のお薬、漢方薬などを服用していませんか?
心不全で治療中の患者さんは、循環器科以外の診療科からお薬が処方されている場合は、どんなお薬をいつから服用しているのか、主治医の先生に知っておいてもらう必要があります。自分の判断で関係ないと考えずに、必ず主治医の先生に伝えましょう。
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循環器科以外の科でもお薬をもらっていませんか?

日本心不全学会『心不全手帳』(2022年10月 第3版)

日本循環器学会(編集):心不全療養指導士認定試験ガイドブック改訂第2版, 南江堂, 2022.

大石醒悟ほか(編集):心不全治療薬の考え方,使い方, 中外医学社, 2019, pp1-17.

小室一成:よくわかる最新医学「心不全」, 主婦の友社, 2021, pp128-141.

佐藤直樹(監修): 心不全がわかる本「命を守るためにできること」, 講談社, 2022, pp75-79.

(2023年11月作成)