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心臓と腎臓によい生活習慣

検査値を知ることから始めよう

検査値を意識して生活改善に役立てましょう

健康診断や受診日の血液検査は、日頃の自分と向き合う機会です。検査値を意識して生活改善に役立てましょう(図1)。日常生活の工夫により検査値の改善に努めることは、心不全だけでなく、様々な病気の進行を遅らせることにつながります。

図1:注意が必要な検査値(この数値を超えないように努める)1-3)
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意が必要な検査値
  • 注1.尿たんぱく(1+以上)の場合、尿たんぱく(±)が2年連続でみられた場合、医療機関への受診を勧奨3)
  • 注2.eGFR45mL/分/1.73m2未満(CKDステージG3b以降)は、医療機関への受診を勧奨。40歳未満は、eGFR60mL/分/1.73m2未満(CKDステージG3a)で医療機関への受診勧奨3)
  • 特定健康診断の項目には含まれていません

同じ生活を続けていてはダメ

もし、血圧、血糖値、LDL-コレステロール(悪玉コレステロール)値が高くなってきていたら、これまでの生活習慣はからだによくないものであったと考えられます。たとえお薬で一時的に正常な数値に戻せたとしても、同じ生活を続けていると、再び健康状態は悪くなってしまいます。動脈硬化が進んだり、末梢にある細い血管が詰まったりしても、すぐに症状となってあらわれるわけではありません。いつまでも元気で過ごせるよう、今日から生活習慣を見直しましょう。

心臓と腎臓によい生活習慣4)
  • 減塩を心がける
  • 野菜や果物を積極的に摂る
  • アルコールはほどほどにする
  • 肥満に注意する
  • 高齢者は、特にたんぱく質を多めに摂る
  • タバコは吸わない・禁煙する
  • 運動を習慣にする(「心不全と運動」参照)
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減塩醤油
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禁酒
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タンパク質
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禁煙

正しい生活習慣を続ける工夫

生活習慣を改善するための努力を長続きさせるのは、難しいものです。年齢を重ねても健康で過ごすためには、日々の努力が欠かせません。そのためには、「運動が嫌い」、「食べ過ぎてしまう」、「間食が多い」など、自分の弱いところを意識して目標を決めるとよいでしょう。ノートや手帳に毎日の状況を簡単に記録し、1週間単位で生活を見直すなど、ちょっとした工夫をモチベーションアップにつなげていきましょう。

佐藤直樹(監修): 心不全がわかる本「命を守るためにできること」, 講談社, 2022, pp76-93.

(2023年11月作成)